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| 心臓あれこれ |
| 動脈硬化は年のせい? |
今まで動脈硬化は年をとれば誰にでも同じように起こるものと考えられてきました。 病気というよりは自然の変化と考えられてきたのです。 しかし、最近になって動脈硬化は炎症と考えられるようになってきました。 例えばクラミジアという微生物や悪玉コレステロールが酸化された酸化型LDLコレステロールに対して免疫反応が起こり、それが炎症を起こすという考え方です。 この過程にはサイトカインと呼ばれる炎症物質や細胞接着因子、過酸化酸素などの細胞障害を起こす多くの物質が関与するとされています。 実際、心筋梗塞を起こした方の多くにはクラミジアの感染の証拠が見つかります。 また不安定になっている動脈硬化部位では炎症のため熱を持っていることもわかってきました。 ですから、動脈硬化は年を重ねれば誰にでも同じように起こってしまうものではありません。 近い将来、動脈硬化に対する治療法が開発されることも期待できます。 それまではタバコをやめて高血圧や高脂血症、糖尿病、運動不足、肥満、ストレスなどの危険因子を極力減らすことで、動脈硬化という病気の進行を少しでも遅らせることが重要です。 |
| 狭心症と心筋梗塞はどう違う? |
狭心症と心筋梗塞はどちらも冠動脈の動脈硬化が引き金となって起こりますが、狭心症とは冠動脈が狭くなるため、一時的に心筋への血液供給が不足した状態をいいます。 一方、心筋梗塞とは、冠動脈が詰まったり、かなり狭くなって心筋へ血液がいかなる状態が続いて、心臓が壊死した状態をいいます。 狭心症、つまり、一時的な虚血ならば心筋は壊死しませんが、虚血状態が長く続く心筋梗塞の場合、酸素や栄養の供給が完全にストップしてしまうため、心筋の一部が死んでしまいます。 治療が遅れると命を落とすことにもなりかねないのです。 では血管が狭くなって起こる狭心症と狭くなった血管がつまって起こる心筋梗塞。この2つの病気は一本の線でつながっているのでしょうか。 狭心症を起こした人の中には、何年かたって心筋梗塞に発展する人もいれば、狭心症のまま心筋梗塞にならず、一生を終える人もいます。 狭心症を一度も起こしたことのない人が、ある日突然、心筋梗塞を起こす場合もあります。 しかし心筋梗塞を起こした人の4割は狭心症をもっており、2つを切り離して考えるわけにはいきません。 心筋梗塞を防ぐためには、まずは狭心症をきちんと治療することです。 また狭心症がないからといって油断してはいけません、心筋梗塞を早期に発見し、適切な治療を受けるためには、2つの病気を正しく理解しておくことが大切です。 |
| 狭心症の発作 |
狭心症の発作が起こると、胸が締め付けられるような、あるいは胸が圧迫されるような痛みが起こります。 痛みは胸だけでなく、左肩や左腕、胃や背中、時にはあご、左の奥歯まで広がることがあります。 狭心症というと、心臓の辺りが局所的に痛むのではないかと思われがちですが、痛みの場所は境界がはっきりせず、痛みの広がり方もさまざまです。 逆に痛む場所をはっきり限定できるような場合は狭心症の可能性が低いといえます。 このような痛みは1〜2分、長くても15分くらいでおさまり、30分ー1時間と続くようなことはありません。 また痛みよりも息切れや呼吸困難を強く感じることもありますが、狭心症の発作は心臓に負担がかかった時に起こりやすいという特徴があります。 坂道や階段を登ったとき、急いで歩いたとき、重いものを持ったとき、暖かいところから急に寒いところに出たとき、食事のあと、興奮したとき、タバコを吸ったときです。 このような状況で痛みが生じた場合は狭心症を疑って、病院で検査をすべきでしょう。 |
| 心筋梗塞は一刻をあらそう |
心筋梗塞の発作(胸を押しつぶされる、胸を引き裂かれるような感覚)が起こったときは、すぐにCCU(冠動脈患者集中治療室)のある病院へ運ぶことです。 心筋の細胞は、血液の供給がストップしてから15分ほどで死にはじめます。 そして2時間もたつと完全に死んでしまいます。 心筋の死滅が広い範囲にわたると、心臓のポンプ機能は著しく低下します。 胸や心筋への血流が不足すると、ショック状態に陥ります。 肺への血流が滞ると、肺に血液が溜まってうっ血がおこり、呼吸が出来なくなります。 これは心不全の症状であり、急死の大きな原因になります。 また、心筋の一部が死に始めると、残された心筋から異常な興奮が発生し、心室頻拍(しんしつひんぱく)や心室細動などきわめて危険な不整脈が引き起こされることがあります。 心筋梗塞の死亡原因で一番多いのは不整脈なのです。 一命を取り留めたとしても、死んでしまった心筋細胞は生き返りません。心筋が半分死んでしまったら、 心臓の機能も半分になってしまうということです。 当然、これまでのような生活は困難な状態になってしまいます。 しかし、出来ればこのような状態に陥る前に、危険を察知したいものです。 心筋梗塞の半分は突然起こるといわれてますが、動脈硬化や狭心症を見逃さず、きちんと治療をすれば、残り半分は予防できるといえるのです。 |
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